諦めていた、今回の観劇。配信されると知って嬉しくて嬉しくて。その一方で生の凄さを知っているからこそ、ちょっとだけ不安で。
でも、そんな心配は無用でした。
最高の舞台は、映像でも最高でした。
コロナ渦において、これだけ大所帯の舞台を完遂するのは、すごく精神的にも体力的にも大変だったろうなと。
配信だからこそ見ることができた、細やかな表情や仕草。普段は見ることのできない角度からのシーン。そして、カーテンコール。
ベートーヴェンがマリアが、そしてウィーンの街が吾郎さんになって、剛力さんになって、舞台のセットになって。変わる瞬間を目の当たりにしたようで、なんだか嬉しかった。出演者の皆さんがにこやかに年末の挨拶をしてくださった舞台裏の映像も素敵でした。
2018年に初めて観劇したときと、内容自体は大きな変化は無いはずなのに、感じるものに変化があったのは、演者さんの演技や環境、そして自分自身が変化しているんだろうなと思いました。
相も変わらず、とにかく大きな大きなエネルギーを感じることができる作品です。
登場人物の苦悩や喜び、悲しみ、愛情。色々なエネルギーを受け取ることができて、自分自身も色づいていく感覚が幸せです。
メルツェルは相変わらず面白くて、マリアやナネッテは強くてかっこよくて、アンドレアスは優しくて。そして、やっぱり一番感情を揺さぶるのはフリッツで。ベートーヴェンは嫌なやつ(笑)
舞台の上だけじゃなくて、ずっとこの街に生きているんだと感じさせられる生き生きとした登場人物。
この空間が大好きだなと思います。
また、いつか生で観られる日が訪れますように。願いを込めて。
2020年12月31日(木)
Streaming+配信
18:00~