Soul of Weed

好きなこと 好きなもの 徒然と

ロカビリー☆ジャック

幕が上がると同時に、テンション高めの物語の世界観に一気に巻き込まれました。

ちょっぴりヘタレなロックミュージシャンのジャックを取り巻く、優しい世界の物語。

ロックスターになると豪語しながらも、なかなか夢の実現は厳しく、女遊びに走ったり。

プロデュースを担っていたサマンサにも「ジャックに愛は歌えない」と見捨てられてしまう。そんな中、幼い頃から共に育ち、心からジャックのことを慕っているビルは「ジャックに足りないのは自信だけ」とひとつの大きな嘘をつく。ビルのついた嘘は、ジャックを「愛と引き換えにロックスターにする」という契約を悪魔と結ぶというもの。結果、ビルに雇われた悪魔と契約を交わしたジャックは見事にロックスターになる。でも、それは暗示にかかっていただけで自らの実力だったわけで。

ビルに雇われた、売れない役者さんだったジェームス。登場からして大インパクト。すごく高い声で話していたかと思うと、一気に低くして見せたり。デビルガールズとのダンスや契約のポーズ(Y字バランス)もコミカルで楽しい。ジェームスとして話しているときは、田舎の人感あふれでる方言(津軽弁?)で。裁判にも稽古を抜け出して来てくれるなど、すごくいいひとだなと。そして、悪魔役として売れることが出来てよかった。

魔女と契約を交わし、コンプレックスを克服して自分も周りの人も幸せに導いたルーシーの力強さと頭の回転が羨ましい。

常につっぱって強がりながらも、最後には本当の自分の気持ちや弱さをさらけ出す勇気を持ったサマンサ。

700年間続けた魔女の最後の仕事が、この契約で良かったなと思う。

「優しい嘘は愛」がひとつのテーマになっていて、誰もが幸せになれた結末が素敵。

 

キャストの皆さん、全員が芸達者で観ていてとてもワクワクしてドキドキして、すごくすごく楽しかった。音楽も耳に残るものばかりでクセになる。舞台の使い方では、中心にいるキャストの向きに合わせて、周りのキャストも移動するのが面白いなと思った。

 

 

もう一度観たいなと、観終わってからずっと思っている。

  

 

 

2019年12月11日(水)

シアタークリエ

22列14番

1幕 13:00~13:55

2幕 14:15~15:25

シアタークリエ『ロカビリー☆ジャック』

屋良朝幸主演のミュージカル『ロカビリー☆ジャック』~テーマ音楽は 斉藤和義、共演に海宝直人・昆夏美・平野綾・吉野圭吾ら | SPICE - エンタメ特化型情報メディア スパイス